2024年オアフ島住宅販売が好調な形で終了
2024年のオアフ島の住宅販売市場は、12月に大きな成果を上げ、その勢いで1年を締めくくりました。ホノルル不動産協会(Honolulu Board of Realtors)が発表した統計によると、一戸建て住宅とコンドミニアムの販売数がそれぞれ前年同月比で25%と19%増加しました。また、両カテゴリーの中央値価格も約6%上昇しました。
一戸建て住宅市場の成長
2024年12月、一戸建て住宅の販売数は228件に達し、前年同月の182件から25.3%増加しました。同期間の価格中央値は約105万ドルで、2023年12月の99万6,500ドルから5.8%の上昇を記録しました。
コンドミニアム市場の動向
コンドミニアムの販売数は、前年同月の272件から323件へと18.8%増加しました。一方、価格中央値は54万ドルとなり、前年の51万ドルから5.9%上昇しています。
年間を通じた結果
2024年通年では、一戸建て住宅の販売数は2,793件と、2023年の2,560件から9.1%増加しました。価格中央値も110万ドルとなり、前年の105万ドルから4.8%上昇しました。
コンドミニアムの年間販売数は4,459件で、2023年の4,573件から2.5%減少しましたが、価格中央値は51万5,000ドルと、前年の50万8,500ドルから1.3%上昇しました。
課題と展望
ホノルル不動産協会の会長であるトレバー・ベン氏は、2024年のポジティブな販売動向について「市場の回復力を示している」と述べつつも、「高金利や維持費・保険料の上昇が、多くの購入者にとって依然として課題である」とコメントしました。
また、ホノルルの不動産会社「Locations」の営業責任者チャド・タケスエ氏も、2025年の予測として「価格の緩やかな上昇と販売数の増加が見込まれる」とした一方で、「価格高騰や住宅在庫の不足、変動する住宅ローン金利が引き続き市場に影響を与える」と指摘しています。
特に、ヌウアヌやハワイカイといった成熟した市場では価格が10%以上上昇した地域もある一方で、オアフ西部では価格の変化が少ない地域も見受けられます。
今後の見通し
2024年の力強い成長を受け、オアフ島の不動産市場は2025年も引き続き注目されています。購入者にとっては市場動向を見極めながら、慎重かつ積極的な戦略が求められるでしょう。