ハワイアン航空の新たな運航計画と路線調整
ハワイアン航空は、日本とハワイを結ぶ運航体制を見直し、新たな路線調整を発表しました。2024年5月12日より、これまで運航していたホノルル〜成田便を停止し、シアトル・タコマ国際空港から成田への1日1便の新たな運航を開始します。このシアトル便には、現在ホノルル〜成田便で使用されているエアバスA330機が再配置される予定です。日本からハワイへの渡航者数が2019年比で約50%にとどまっている現状を受け、供給能力の適正化を図る狙いがあります。
一方で、東京/羽田〜ホノルル便については、現在の週12便からパンデミック前の週14便へ増便する計画があります。また、大阪/関西〜ホノルル便や福岡〜ホノルル便も継続され、日本とハワイ間の週24往復体制が維持される見込みです。これにより、日本とハワイをつなぐ利便性を高める方針です。
さらに2025年には、シアトル〜ソウル便を新設し、既存のホノルル〜ソウル便も引き続き運航します。アラスカ航空もシアトル〜成田便の航空券販売を開始しており、来年初めにはシアトル〜仁川便の販売も予定しています。
ハワイアン航空のスプラーグCEOは、アラスカ航空との連携を「強力なネットワーク構築の初の機会」と述べ、エアバスA330や新たに導入予定のボーイング787ドリームライナーを活用し、さらなる顧客需要に対応する意向を示しました。また、ホノルルとシアトルやサンディエゴなどの西海岸都市を結ぶ路線で、ワイドボディ機の使用頻度を増やすことも計画しています。
2025年3月下旬からは、アラスカ航空とハワイアン航空の便を調整し、時間帯カバレッジを改善します。シアトル発ホノルル行きの便の座席数を20%、ポートランド発ホノルル行きの便を25%増やす予定で、さらなる利便性の向上が期待されます。